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「Wii」向けプロセッサの累積出荷が5000万個に――IBM:ゲーム機の中のPowerプロセッサ
Wiiに搭載されたIBM製プロセッサの累積出荷が5000万個に達した。同プロセッサはPower Architectureをベースとしたものだ。
米国時間の3月13日、IBMは任天堂の家庭用テレビゲーム機「Wii」向けマイクロプロセッサ(コードネーム:「Broadway」)の累積出荷が5000万個に達したと発表した。WiiにはIBMの「Power Architecture」をベースとしたプロセッサが搭載されている。
IBMは任天堂と、Wii向けプロセッサのデザインおよび製造について複数年契約を交わしており、米国ニューヨーク州イーストフィッシュキルにある先端半導体製造施設で製造されたプロセッサを2006年より出荷している。IBMの世界的なサプライチェーンにより、Wiiの高い需要期を含め安定した納入を果たしてきたという。
Wiiに搭載されたプロセッサには、チップの性能向上および消費電力削減を果たすIBMのシリコン・オン・インシュレーター(SOI)技術が採用されている。この技術を採用したIBM製プロセッサは、ゲーム、コンシューマーエレクトロニクス、ストレージ、サーバなどの製品に幅広く組み込まれている。なお任天堂の竹田玄洋 総合開発本部長は今回の発表を受け次のようにコメントしている。
「IBMの技術的な貢献、任天堂への貢献を評価しています。IBMのPower Architectureは、Wiiのユニークなデザインを実現するカスタムプロセッサを開発する上で、柔軟なプラットフォームを提供してくれました。IBMは、Wiiの需要増大を支援するプロセッサを提供する大切なパートナーです」
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