米eBay傘下のSkypeは3月23日、企業ユーザーを対象とした「Skype for SIP」のβ版をリリースした。
Skype for SIPは、VoIPの通信プロトコルSIP(Session Initiation Protocol)を用いたSkypeサービスで、Skypeを既存の企業PBXに統合する。
SIPベースのPBXを利用する4億500万人のSkypeユーザーからの通話を管理したり、「Skype click-to-call buttons」を会社のWebサイトに埋め込み、PBXにつなげることができる。またSIP PBXから世界中の固定電話と携帯電話にSkype経由で電話がかけられるため、通信コスト節減に役立つとしている。
会社専用番号としてオンライン番号「SkypeIn」を購入し、固定電話や携帯電話からの電話をPBXで受けることができる。またコールルーティング、会議電話、電話メニュー、ボイスメール、通話録音、ログなどの既存のシステムアプリケーションやハードウェアで、Skypeを利用することが可能だ。
現在同社はβプログラム参加用の専用登録ページで参加企業を募っている。参加するには、SIPベースのIP-PBXが必要。β版は英語のみでの提供となる。β期間中の利用料金は一般のSkype料金と同じだが、正式版の料金は明らかにされていない。正式版のリリースは年内の予定で、英語以外にも対応する見通し。
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