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スパム流通量が過去の水準に――シマンテックのリポート:不況やConficker騒動に便乗
3月に観測されたスパムメールの流通量は、2008年秋の大規模対策以前の水準に戻ったことが明らかになった。
シマンテックは4月10日、3月の月例スパムリポートを発表した。2008年11月にスパム配信事業者「McColo」が閉鎖した以前の水準に戻ったことが確認された。
3月の全電子メールに占めるスパムの割合は、前月比5%増の91%だった。米インターネットサービスプロバイダー各社がMcColoとの接続を一斉に遮断した対策によって、同組織が閉鎖し、スパムの流通量は一時的に減少した。しかし、その後は増加傾向にあった。
スパム配信に使われる「ゾンビPC」(ボットマシン)のIPアドレスは、多数が欧州や中東、アフリカ各国を発信元としており、全体の45%を占めていた。国別ではブラジルやスペイン、イタリアで割合が増加し、中国とインドでの活動も目立った。
主要なスパムでは、世界同時不況に便乗して住宅ローンを軽減するといった内容や物件の差し押さえを回避するといったもの、Confickerワーム騒動に便乗した偽セキュリティ対策ソフトウェアの押し売り、ロケーションベースサービスを悪用してユーザーのいる場所に応じたデマニュースを仕向ける手口が見つかった。
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求職者などの個人情報を狙ったスパムが増加している。
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