ドイツのセキュリティ企業G DATA Softwareは2月20日、同社の製品をかたって個人情報を入手し、金銭を要求するフィッシング詐欺行為が見つかったと伝えた。
「Kino」という動画共有サイトをユーザーが閲覧すると、ウイルスに感染したという警告が表示され、同社の無料ウイルス対策ソフトウェアを入手できるとかたった別のサイトへリダイレクトされる。
リダイレクト先では名前や住所、生年月日、性別などの入力を促すが、実際にはウイルス対策ソフトウェアは提供されず、2年契約の利用代金(316ユーロ)を要求する請求書が送付されるという。
ユーザー登録の地域で指定できるのはドイツ、オーストリア、スイスのみで、同社は国内での被害がほとんどないとみているが、念のために警戒してほしいと注意を呼び掛けている。
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