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スパムが地球温暖化に与えるインパクトは?:McAfeeが排出量を試算
スパムはサイバー犯罪につながるだけでなく、地球環境にも悪影響を与えることをMcAfeeが検証した。
米McAfeeは4月15日、スパムメール送受信に伴う温室効果ガス排出量について試算した報告書を発表した。
報告書では中国、米国、英国など11カ国でスパムメールの作成、保存、閲覧、遮断のために使われる電力消費量を計算し、地球全体に与える影響を試算した。
それによると、スパムメール1通当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均0.3グラム。年間のスパム流通量に換算すると、車で地球を160万周するのと同じ排出量になるという。
電力消費の80%近くは、ユーザーがスパムを削除して正規のメールを探し出す作業のために使われていたという。スパム対策フィルタを使えば、年間で135テラワット時の電力が節約でき、約1300万台の車を減らすのと同じ量のCO2が削減できるといい、スパムはサイバー犯罪につながるだけでなく、環境にも悪い影響を与えるとことが分かったと結論付けている。
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