Software AGのミコ・マツムラ氏、「OracleのSun買収は業界垂直統合の流れの一環」:SOA Adoption for DUMMIESを提供
Software AGのバイスプレジデントで最高戦略責任者のミコ・マツムラ氏は、「OracleによるSun Microsystems買収について垂直統合という業界の流れに沿っている」と指摘する。
ソフトウェア・エー・ジーは4月23日、都内で記者発表会を開催し、Software AGのバイスプレジデントで最高戦略責任者のミコ・マツムラ氏などが書いた書籍「SOA Adoption for DUMMIES」(誰でもわかるSOA導入)の日本語版を発行したと発表した。来日した同氏が世界におけるSOA導入の現状などを解説した。書籍はイベントなどで配布するとしている。
マツムラ氏は「情報システムが特定のベンダーごとに独立して存在する“部族主義”が起きていることが問題」と話す。部族主義により、中立的な立場でシステムを見られなくなってしまうという。
今回のOracleによるSun Microsystems買収について、Sunにも在籍したことのあるマツムラ氏は「アプリケーション、ミドルウェア、OS、データベース、ハードウェアというレイヤーを垂直統合したいというソフトウェア業界の流れに沿っている」と指摘する。
「結果としてユーザー企業のシステムがベンダーにロックインされてしまう可能性がさらに高まる可能性がある」(同氏)
マツムラ氏は「Software AGはメインフレーム向けのAdabas、Naturalや、SOA構築ができるWebMethodsなどのソフトウェアがあり、水平統合ができる数少ないベンダー」だとしてアピールしている。
なお、同社は「SOA導入支援サービス」を提供する。サービスは計画3日、検証5日、提案2日の計10日間。160万円で提供する。
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