旭化成、研究開発部門にシンクライアント導入
旭化成の研究開発部門で日立のシンクライアント環境が導入された。「Citrix XenDesktop」を用いた統合型と呼ばれるソリューションだ。
旭化成の研究開発部門の1つ、新事業本部音声ソリューションビジネス推進部のクライアントPCがシンクライアント環境に刷新され、本格稼働を開始した。
旭化成の新事業本部音声ソリューションビジネス推進部は、音声認識ソフトウェアなどの音声ソリューションの開発を行う部署。従来、研究開発者が性能や仕様の異なる複数台のPCを利用していたため、運用面やPC資産管理などが煩雑になりがちだった。また、情報漏えいを防ぐためにデータセンターに業務環境を集約したいという意向もあり、旭化成の100%子会社で、データセンター、情報通信サービスなどの事業を手掛ける旭化成ネットワークスにクライアントPC環境の刷新が委託された。
旭化成ネットワークスでは、条件に合うソリューションとして日立製作所のセキュアクライアントソリューションを検討。同ソリューションにはクライアントブレードのリソースをユーザーが単独利用する「ポイントブレード型」や、1台のサーバリソースを複数ユーザーで共同利用する「センター型」など幾つかのソリューションが用意されているが、旭化成で採用されたのは、「Citrix XenDesktop」をクライアントの接続管理に用いることで、クライアントブレードやターミナルサービスを透過的に扱う「統合型」と呼ばれる最新のソリューション。
統合型では、接続管理サーバにCitrix XenDesktopと日立が開発した統合管理用ソフトウェア「FLORA bd Link」が連携して動作しており、クライアントブレードの電源もユーザーが操作できるようになっている。旭化成のケースでは、接続管理用のサーバが4台、ブレードPC「FLORA bd100」を70台、ストレージ容量44テラバイトというシステムを構築した。なお、システムは日立と日立システム九州が共同で構築し、旭化成ネットワークスが自社内のデータセンターに設置された。
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