複数の深刻な脆弱性を修正したFirefoxブラウザの更新版3.0.11が、6月11日付でリリースされた。Mozillaのセキュリティアドバイザリーでは、9件の脆弱性を修正したという。
このうちの4件は、深刻度が4段階で最も高い「Critical」に分類されている。JavaScriptクロームの特権昇格問題、イベントリスナー利用にまつわる任意のコード実行の問題、NPObjectアクセスに関する競合状態の問題、メモリ破壊の形跡があるクラッシュ問題に対処した。
また脆弱性の一部はThunderbirdとSeaMonkeyにも影響する。問題を修正したSeaMonkey 1.1.17とThunderbird 2.0.0.22も間もなくリリース予定とみられる。Firefox 3.0.11はWindows、Mac、Linux版が用意され、日本語版も公開されている。
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