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アイデンティティ管理の新団体「Kantara Initiative」が発足
OAuthやOpenID、SAML 2.0といったアイデンティティ標準の相互運用の実現を目指す新団体が発足した。
複数のアイデンティティ管理標準の相互運用性実現を目指す新団体「Kantara Initiative」が6月17日、米国で発足した。
同団体は、異なるアイデンティティ管理フレームワークやプロトコル、仕様を推進する各種プロジェクトと連携し、エンドユーザーの利便性やセキュリティ、プライバシー保護を確保する標準技術を確立するのが目的。具体的には、Identity Assurance FrameworkやID-WSF、Identity Governance Framework、Information Card、OAuth、OpenID、SAML 2.0、WS-*、XACML、XDIの各種標準を組み合わせたソリューション開発を進める。
組織は理事会と議長会の2部門で構成され、2つの会が参加メンバーの意見を吸収して運営方針を決めるという。理事会理事長はOracleのロジャー・サリバン氏、議長会会長にはInternet SocietyのJ・トレント・アダムスがそれぞれ就任した。
参加企業は、AOL、BT、CA、Intel、Internet Society、Fidelity Investments、Novell、Oracle、Sun Microsystems、PayPal、NTT、野村総合研究所など。ロードマップなどの詳細な活動計画は2009年10〜12月期に公開する予定。
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