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Amazon EC2クローン「Eucalyptus」の実力は?
クリエーションラインは、Amazon EC2と互換性を持つオープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「Eucalyptus」に関する良質なドキュメントを公開した。
クリエーションラインは6月24日、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「Eucalyptus」の実用性に関する検証・調査資料を公開した。PDFで公開されており、ダウンロードは同社サイトから行える。
Eucalyptusは、Amazonのクラウドサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」と互換性を持つクラウド基盤ソフトウェアで、いわばEC2のクローン。Ubuntuの最新版には取り込まれているほか、開発自体も盛んに行われており、現在注目を集めているソフトウェアの1つ。
クリエーションラインが公開した資料は、Eucalyptusの実用性検証・調査を目的としたものだが、インストール手順や既存環境からの移行方法など、これからEucalyptusを利用するユーザー向けに豊富な情報量を備えたドキュメントとなっている。
なお、資料では、EucalyptusはAmazon EC2で実装されている主要な機能を備え、かつ性能面を考慮した方式を採用しており、十分な実用性を備えるとしながらも、システムの冗長性確保には課題が残り、別の手段との併用が望ましいと結論づけている。
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クラウドコンピューティングの利点はさまざまに伝えられているが、実際にはどれほどのコストメリットがあるのだろうか。Amazon EC2S/3を例にとって試算してみよう。
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