ニュース
新種マルウェアが減少も、年間最多ペースは変わらず――G DATA調べ
G DATAによれば、新種マルウェアの発生数が減少傾向にあるが、年間では過去最多になる可能性がある。
セキュリティソフト会社のG DATA Softwareは7月2日、6月のマルウェア動向について発表した。新種マルウェアの発生数が3カ月連続で減少しているが、過去最多になる可能性があるという。
6月の新種マルウェアの発生数は8万3072種で、3月の11万3046種をピークに4月が9万3785種、5月が9万1691種と減少傾向にある。しかし、100万種以上になった2008年の発生ペースを上回っており、2009年も過去最高を更新する可能性があるという。
種類別では、トロイの木馬が28.8%で最多を占め、以下はダウンローダー(23.4%)、バックドア(19.9%)、スパイウェア(15.9%)、ワーム(4.0%)だった。バックドアとスパイウェアの割合は5月から上昇している。
マルウェア別では、改ざんされたWebサイトやスパムメールなどで感染し、キーロガーなどを呼び込むトロイの木馬「Buzus」が5.2%でトップだった。2位はバックドアの「Bifrose」(5.1%)、3位はスクリーンショットを撮る機能も持つバックドア「Hupigon」(4.3%)だった。
関連記事
- PDF悪用のウイルスがアダルトサイトにまん延
G DATA Softwareは、PDFの脆弱性を悪用するマルウェアが多数のアダルトサイトに仕掛けられていると報告した。 - 新種マルウェアの発生が高水準に、G Data調べ
G Data Softwareは、4月に確認した新手のマルウェア数が前年比2倍近くに上った報告している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.