Symbian OS搭載の携帯電話に感染するSMSワームに、Symbian発行の証明書を取得した新たな亜種が出現したという。セキュリティ企業のF-Secureがブログで伝えた。
F-Secureによると、この亜種は「Yxe.D」「Transmitter.C」などの名称で呼ばれている。自己増殖機能を持ち、Symbian S60 3rd Edition搭載の携帯電話に感染する。
ワームとしての機能は従来のバージョンとそれほど代わらないが、ただ1つ大きな違いは、Symbian発行の証明書を取得している点だという。F-Secureは同ワームの署名のスクリーンショットを紹介。これを見ると、Symbian公認のワームベンダーが2社存在することになると解説している。
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