アカマイ、サービスの利用促進を図るユーザー向け施策を導入
アカマイは、コンテンツおよびアプリケーション配信サービスを利用する企業向けに、サポートやコンサルティングなど3つのプログラムを提供する。
アカマイは7月23日、ユーザー企業向けにサポートとコンサルティング、研修の3つのプログラムを提供すると発表した。米Akamai Technologiesのグローバルサービス&サポート担当副社長のサンジェイ・シン氏が概要を説明した。
提供するのは、「サポートパッケージ」「コンサルティングパッケージ」「トレーニングパッケージ(通称、アカマイユニバーシティ)」の3種類。いずれも、同社のコンテンツおよびアプリケーション配信サービスを利用する企業向けに提供する。
サポートパッケージは、従来は個別に行っていたサポートサービスの内容を体系化したもの。トラブルなどに最短で2時間以内に対応する「スタンダード」、サービスの実装支援なども提供する「プライオリティ」、専任のサポートチームが設置される「プレミアム」の3つのメニューを用意する。
コンサルティングパッケージは、同社のサービスに合わせてユーザー企業のシステム環境を最適化することを目的に、システムの再構築や運用体制の見直しといったプランの提案、実施の支援などを行う。トレーニングパッケージでは、ユーザー企業のネットワーク管理者などを対象に2日間の研修プログラムを開催。同社サービスの技術的特徴や利用に際してのポイントなどを解説する。
シン氏は各メニューの狙いについて、「オンラインビジネスを主力にする企業ではサービス品質の向上が収益拡大に直結するため、われわれのサービスへの理解を深めてもらうことでビジネスの価値を高めるを支援したい」と説明した。
アカマイの小俣修一社長は、「従来はWebでテキストや画像などのコンテンツを正しく表示することが重視されたが、今では動画配信の普及や正確なトランザクション処理といった高度なサービスが求められ、われわれが蓄積したノウハウをユーザーに提供するもの」と話している。
プログラムを利用することで、例えばオンラインショッピングでチケット販売をする際に、人気イベントであれば購入希望が殺到してユーザーを待たせるなどの問題が発生するが、同社が個別対応でユーザーの要求を適切にする体制を臨時に設けるといった対応が可能になるという。
サポートパッケージは22日から提供しており、トレーニングパッケージは10〜12月期に、コンサルティングパッケージを2010年に始める予定。利用価格は、サポートパッケージが個別見積り、トレーニングパッケージが参加者1人当たり22万円、コンサルティングパッケージは未定となっている。
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