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Cisco製品にもMSのATLに起因する脆弱性、アップデートで対処へ
Microsoftの開発ツールに起因する脆弱性の影響がさらに拡大し、「Cisco Unity」が影響を受けることが分かった。
米Microsoftの開発ツール「Visual Studio」に付属するライブラリ「Active Template Library」(ATL)に脆弱性が見つかった問題で、米Cisco Systemsの統合メッセージングプラットフォーム「Cisco Unity」もこの脆弱性の影響を受けることが判明した。Ciscoはアドバイザリーで回避策を紹介し、ソフトウェアアップデートで対処予定だと説明している。
Microsoftは、7月28日にリリースした定例外パッチでATLの脆弱性を修正した。脆弱性のあるATLを使って開発されたActiveXコントロールなどのコンポーネントやコントロールは、それ自体が脆弱になる可能性があり、Microsoftは開発者やベンダーに対応を呼び掛けている。
Ciscoのアドバイザリーによると、MicrosoftのATLを使って開発された同社製品のうち、Cisco Unity 4.x、5x、7.xがこの問題の影響を受ける。脆弱性を悪用された場合、リモートの攻撃者がクライアントのシステム上でコードを実行できてしまう恐れがある。ただしこの問題を突いたCisco製品に対する攻撃は、現時点では確認されていないという。
ATLの脆弱性をめぐっては、Adobe SystemsのFlash PlayerとShockwave Playerも影響を受けることが分かり、Adobeが対応を表明している。
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