Microsoft、オープンソースの非営利団体「CodePlex Foundation」立ち上げ
Microsoftは米、オープンソースの非営利団体「CodePlex Foundation」を設立した。同社が展開してきたCodePlexの拡張で、オープンソースと商用の両方のソフトウェア開発者が協業できる場にしていきたいという。
Microsoftは米国時間の9月10日、オープンソースの非営利団体「CodePlex Foundation」を設立したことを発表した。ソフトウェア企業とオープンソースコミュニティーが理解を深めるもので、今後参加企業やコミュニティーを募る。
CodePlex Foundationは、ソフトウェア企業とオープンソースコミュニティーのギャップを縮小するための取り組みで、特定のプロジェクトと協業して、コードの交換など2者間のコラボレーションを図りたいとしている。Microsoftが展開してきたオープンソースのホスティングサイト、CodePlexの拡張で、オープンソースと商用の両方のソフトウェア開発者が協業できる場にしていきたいという。Microsoftは初年度、同団体に100万ドルを寄贈する。
立ち上げに当たり、暫定プレジデントとして、Microsoftのオープンソース技術戦略ディレクター、サム・ラムジー氏が就任、暫定理事に、Mono Projectで知られるミゲル・デ・イカザ氏などオープンソース開発者とMicrosoftの5人が就任した。暫定理事はプロジェクトの承認など統治プロセスを策定するとともに、組織の運営を行う執行ディレクターを決定し、理事、アドバイザーなど正式な人事を決めていく予定。なお、ラムジー氏は9月末でMicrosoft退社を発表している。
暫定理事の1人で、MicrosoftのWebプラットフォーム・ツール担当ジェネラルマネジャーのビル・ステープルズ氏は、「CodePlex Foundationを通じて、Windows/.NET開発者がオープンソース開発に積極的に参加するチャンスとなることに期待する」とコメントしている。
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