経済産業省、電子政府のアイデア収集サイトを2週間で構築
経済産業省は、電子政府の取り組みに対する国民の意見を集める専用サイトを構築し、10月14日に開設する。「Salesforce CRM Ideas」を活用し、2週間でサイトを構築した。
経済産業省は、新たに開設する意見収集サイト「電子経済産業省アイディアボックス」を、セールスフォース・ドットコムの「Salesforce CRM Ideas」を使って構築した。「電子政府」のテーマについて、国民からアイデアを募り、内容を共有できる。セールスフォース・ドットコムが10月9日に発表した。
電子経済産業省アイディアボックスは、電子政府の取り組みに対する国民の意見を集め、情報交換を進める試験サイト。テーマごとに意見を投稿でき、投稿された意見に投票したり、コメントをしたりできる。ここで集めた意見を基に、経済産業省の電子政府事業を検討する。10月14日に開設し、11月14日に閉鎖する。
同サイトは、セールスフォース・ドットコムのサイト構築サービスであるSalesforce CRM Ideasをカスタマイズして構築した。サーバなどの設備はセールスフォース・ドットコムが用意し、提供される専用のアプリケーションをサービスとして活用する。サイト構築に要した期間は2週間だった。
Salesforce CRM Ideasは、米バラク・オバマ大統領の政権移行チームが、公式サイト「CHANGE.GOV」で、政策に対する米国民のアイデアを集めるために導入した実績を持つ。米Starbucksや米Dellも、顧客や販売代理店の意見を集めるサイトを同サービスで構築しているという。
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