コスト削減とアジリティの両立──企業にデータマート統合やクラウドを売り込むTeradata:Teradata PARTNERS 2009 Report(3/3 ページ)
Teradata PARTNERS 2009では、データマートの統合やクラウドが主なテーマとなった。企業はこれらの技術をどのように活用すればいいのか? TeradataのコーラーCEOらに話を聞いた。
今年のPARTNERSには、顧客を中心に日本の企業からも約40人が参加しているが、目立つのは営業企画やマーケティングの部門からの参加だ。ビジネスインテリジェンスが、あくまでもユーザー部門のための武器となるものであることを改めて気づかせてくれる。
「われわれのゴールは、データウェアハウスへの投資に対して見合う成果を顧客企業が上げること。つまり、優れたインテリジェンスや気づきによってビジネスの競争力を高めてもらうことだ」と話すのは、TeradataのCEOを務めるマイク・コーラー氏。
同社は企業全体のナレッジを結集できる全社規模のエンタープライズデータウェアハウスこそが、最善のツールだと考えているが、これに取り組む日本の企業はまだ少数派だ。コーラー氏は、「既にある気づきやナレッジを全社で共有・活用しないのは実にもったないし、統合することによって質も高められる」と熱心に説く。
「全社規模のエンタープライズデータウェアハウスを提唱しているのは、Teradataだけだ。なぜなら、競合他社には大規模なデータウェアハウスを構築・運用する技術がないからだ」とコーラー氏。
近い将来、クラウドコンピューティングが広範に受け入れられるのを見越し、同社は今回のPARTNERSでクラウド戦略も明らかにしている。
コーラー氏は、「最新版のTeradata 13では、仮想ストレージの技術をはじめ、さまざまな仮想化技術が進化しており、クラウドへの足固めができた。われわれにとってクラウドは大きなチャンスだ」と話すものの、クラウドはあくまでアウトソーシングのひとつの形態に過ぎない。インテリジェンスを競争力に変えるのは、やはり企業で働く社員の意識に掛かっている。
「ナレッジまではアウトソースできない」とコーラー氏は話す。
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