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2009年のIT市場は総崩れ――IDC Japan調査
2009年の国内IT市場規模予測は11兆8488億円。ITサービス市場、パッケージソフトウェア市場、ハードウェア市場いずれもマイナス成長となった。ITサービス市場は早期にプラスに転ずるが、ハードウェア市場は今後もマイナス成長が続くという。
IDC Japanは11月4日、2009年第2四半期(4月〜6月)の実績、ユーザー調査(8月実施)および景気動向などに基づく国内製品別IT市場予測を発表した。
調査結果によると、2009年の国内IT市場規模予測は11兆8488億円。2008年の12兆8350億円と比較してマイナス7.7%と予測された。細目をみると、ITサービス市場が前年比マイナス1.9%の5兆1257億円、パッケージソフトウェア市場が前年比マイナス5.8%の2兆3012億円、ハードウェア市場が前年比マイナス14.4%の4兆4219億円といずれもマイナス成長と予測されている。
ハードウェア市場の大幅な落ち込みがパッケージソフトウェア市場に波及し、特に、アプリケーションやシステムインフラの分野が前年に比べ大きく減少すると予測されている。
今後の見通しについては、2010年にITサービス市場のみ前年比プラス成長に回復するが、IT市場全体がプラス成長へ復帰するのは2011年以降になるとしている。なお、ハードウェア市場は継続的に縮小してゆき、2013年の市場規模は2008年比で約25%減にまで縮小すると予測。ITベンダーは市場縮小を見越したアクションが必要であるとしている。
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