マイクロブログサービスTwitterが「イランのサイバー軍」と名乗るクラッカーにハッキングされ、一時アクセスできなくなっていた。現在は復旧している。
日本時間12月18日午後、Twitterにアクセスできない状態が1〜2時間ほど続いた。Twitterは「DNSレコードが一時的に侵害された」と説明している。問題は既に修正したという。
Twitterはそれ以上詳しくは説明していないが、ブログメディアTechCrunchによると、ハッキングは自称「イランのサイバー軍」によるもの。このクラッカーはTwitterをハッキングしてトップページを改ざんし、「米国はアクセスによってインターネットを支配し、管理していると思っているが、そうではない。われわれが力によってインターネットを支配し、管理しているのだ」というメッセージを書き込んだという(12月19日追記:Twitterのその後の説明によると、トップページが書き換えられたのではなく、Twitter.comへのトラフィックがほかのWebサイトにリダイレクトされていた。続報を参照)。
Googleのキャッシュには改ざんされたページが残っており、タイトルバーの部分に「このサイトはイランのサイバー軍がハッキングした」というメッセージが表示されている。
Twitterとイランには深い縁がある。同サービスはイラン大統領選後の混乱の中で国民に情報交換の手段として利用され、米政府はイラン国民のためにTwitterにメンテナンス延期を要請したこともあった。また2009年にTwitterで最も投稿が多かった時事問題はイラン大統領選だった。
関連記事
- Twitter、イラン問題に配慮してメンテナンス時間を変更
- 米国務長官、「Twitterはイラン国民にとって重要」とコメント
- Twitterで2009年に最もつぶやかれたのは「イラン大統領選」
- Twitterは政治や報道を変えるのか
- 米政府がTwitterにメンテ延期を要請 Twitterは政治的影響を否定
- 「Twitterにノーベル平和賞を」 元米政府高官が訴え
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.