Googleは3月10日、書籍電子化でイタリア文化財・文化活動省と合意したと発表した。
この合意の下、Googleはローマとフィレンツェの国立図書館の蔵書のうち、著作権が消滅した最大100万作を電子化する。電子化の対象となる書籍は図書館側が選定する。その中には希少な歴史書や科学書、文学作品が含まれるという。
Googleが文化省と提携するのはこれが初めて。同社は書籍を電子化してオンラインで公開する計画を進めており、既に米国内外の図書館と提携している。だがこの計画には著作権や独禁法、プライバシーなどの観点から反対の声も上がっており、またEU(欧州連合)はGoogleに対抗して独自に書籍の電子化に取り組んでいる。
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