米Cisco Systemsは3月29日、同社によるノルウェーのビデオ会議システム企業TANDBERGの買収を、欧州連合(EU)の欧州委員会と米司法省が承認したと発表した。残るブラジルの独禁法当局による承認を待って、数週間以内には買収手続きを完了できる見込みだとしている。
Ciscoは2009年10月に、現金による株式公開買い付け(TOB)によるTANDBERG買収を発表した。TANDBERGは全世界のビデオ会議の端末市場で41%のシェアを占めており、Ciscoの製品と競合することから、独禁法当局の調査を受けていた。
欧州委員会は、Ciscoのビデオ会議製品と他社の競合製品の相互運用性を拡大するという同社の約束を評価して承認を決定した。
買収完了後、CiscoはTARNBERGの製品を製品ラインに統合し、ユニファイドコミュニケーション(UC)プラットフォームを強化する計画だ。
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