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Windows 7は企業標準のクライアントOSとなるかITmedia リサーチインタラクティブ 第7回調査(2/3 ページ)

ITmedia エンタープライズとITRが実施した読者調査から、今年度にWindows 7を導入する可能性が高い企業が約2割に上ることが明らかになった。クライアント環境に対して、企業は新たな機能よりも安価なコストを望んでいる傾向もみえてきた。

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Microsoft製品が9割以上を占めるオフィスソフト

 ワープロや表計算の機能を統合したオフィススイートソフトウェアの利用状況、今後利用したいソフトウェアなどを調査した。

 現在企業で標準的に利用されているオフィススイートソフトウェアは、Office 2003(49.6%)が半数近くを占めた(図6)。以下Office 2007(23.1%)、Office 2000(10.7%)が続いた。Microsoft Office製品が全体の94.1%を占めている。

 一方、コスト削減を目的とした導入事例が目立つOpenOffice.org、OpenOffice.orgをベースに開発した派生製品であるStarSuite、そしてLotus Symphonyの利用状況は合計で3.4%であり、少数にとどまった。

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図6:企業標準のオフィスソフトウェア製品(有効回答数:234件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

更新理由は導入コスト

 オフィススイートソフトウェアの更新・変更の課題では、「導入コスト」が68.8%と最も多く、「作成したマクロプログラムやフォーマットとの互換性」が50.2%、「更新や変更に伴う従業員の生産性への影響」が30.7%で続いた(図7)。

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図7:オフィススイートソフトウェアを更新または変更する場合の課題(有効回答数:231件、上位3つを回答) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

 図8は、今後導入したいオフィススイートソフトウェア製品を複数選択方式で聞いた結果である。Office 2010(71.7%)が最も多く、OpenOffice.org(35.2%)、Googleドキュメント(22.6%)、Office 2007(21.3%)、Office Web Apps(18.3%)が続いた。

 オフィススイートソフトウェアの更新、変更の主な理由は導入コストだったが。今後利用したい製品としては、オープンソースソフトウェアやSaaSよりもMicrosoft製品が選ばれている。

 導入コストはオフィススイートソフトウェア選定の重要な要因である。だが、オフィススイートソフトウェアは多くの従業員が利用しており、その利用状況をIT部門が完全に管理することは難しい。調査結果からは、ユーザーへの影響、現行製品との互換性、生産性が配慮されている様子がうかがえた。

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図8:今後利用したいオフィススイートソフトウェア製品(有効回答数:230件、複数回答) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

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