日本HP、ネットワーク仮想化機能を強化したブレードサーバを発表――バーチャルコネクトの新版も
日本HPは同社の第7世代に属するブレードサーバ製品を発表。ネットワーク仮想化機能の強化が主眼だ。
日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は7月15日、ハーフハイトモデルのブレードサーバ「HP ProLiant BL465c(AMD Opteronプロセッサ 6100シリーズを搭載し最大2P/24コア)」と、フルハイトモデルの「HP ProLiant BL685c(最大4P/48コア)」の2モデルを発表した。どちらのモデルも、同社のサーバ製品の世代としては、5月20日に発表された“Generation 7”に属しており、リモート管理ツールの最新版「HP Integrated Lights-Out 3」を搭載する。
強化の主眼は、ネットワーク仮想化機能だ。両モデルとも10Gb CEE(拡張イーサネット)とFCoE(カプセル化したFCプロトコル)に対応した「コンバージドネットワークアダプター(CNA)」を搭載した。同時に発表されたネットワーク仮想化モジュール「HP BladeSystemc-Class バーチャルコネクト FlexFabricモジュール(従来のバーチャルコネクトに対し、CEEやFCoEなどマルチプロトコルに対応した)」と併せて利用することで、ブレードサーバのネットワーク機器を集約、削減できる。また、一度物理配線してしまえば、サーバの構成変更に伴うネットワークの再構築も(基本的に)不要になるという。
BL465cおよびBL685cは8月下旬に出荷予定。またバーチャルコネクト FlexFabricモジュールは、今週の発売を予定している。仕様など詳細はこちらから確認できる。
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