「.com」サイトの3つに1つが危険サイト 日本にも潜在的リスク
McAfeeのドメイン別安全性調査では、「.jp」が2年連続で世界一安全だとされたが、潜在的な危険が存在している。
セキュリティ企業の米McAfeeは10月26日、Webサイトの安全性をドメイン別に調査した報告書を公開し、「.com」サイトの31.3%が危険なWebサイトであると発表した。
調査は2700万以上のWebサイトを対象に実施し、マルウェア感染などの恐れがある危険なWebサイトが含まれる割合をトップレベルドメイン別に分析した。
汎用ドメイン別では、「.com」サイトの31.3%に、「.info」の30.7%に危険サイトが含まれていることが分かった。一方、安全なドメインは「.travel」(旅行)と「.edu」(教育)で、危険サイトが含まれる割合はともに0.05%以下だった。
国別ドメインでは、ベトナムの「.vn」が前年の39位から急上昇し、危険サイトが含まれる割合が29.4%に上った。前年に最も危険とされたカメルーンの「.cm」は2位で、危険サイトの割合は36.7%から22.2%に減少している。日本の「.jp」に含まれる危険サイトの割合は0.1%で、2年連続で最も安全だと評価している。以下はカタロニア「.cat」、ガーンジー島「.gg」、クロアチア「.hr」、アイルランド「.ie」で、割合はいずれも0.1%となっている。
国内の状況についてMcAfee Labsの本城信輔主任研究員は、「.jp」ドメインの登録プロセスや安全性対策が有効に作用している様子がうかがえると評価している。だが、国内には「.com」ドメインを持つWebサイトが多数存在し、国内ユーザーは「.com」の危険サイトとは無関係ではないと指摘。「危険なWebサイトとネットワークで接続している事実を認識し、潜在的なリスクに対処していく必要がある」とコメントを寄せている。
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