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Wikileaks、続く逆風 ドメイン停止に寄付口座も凍結
WikileaksはDoS攻撃などを受けてサーバを転々としており、さらにPayPalから寄付の受け取り口座も凍結された。
「検閲と言論の自由の戦いはエスカレートしている」――米政府の機密文書を暴露したWikileaksが、自身を取り巻く状況をこのように語っている。
同サイトは先週Amazon.comのクラウドから「規約違反」を理由にホスティングを停止された後、DNSプロバイダーEveryDNSからもDoS(サービス拒否)攻撃を理由にドメインを停止された。その後はスイス海賊党が同サイトをwikileaks.chのドメインでホスティングしていたが、同党がフランスに置いているメインサーバも停止された。原因は不明という。現在Wikileaksはhttp://46.59.1.2/で運営している。
またオンライン決済サービスのPayPalは12月3日、Wikileaksのアカウントを制限したことを明らかにした。「違法な活動の促進」にPayPalサービスを利用してはいけないという規約に違反したためとしている。これにより、Wikileaksはネットで寄付を得る重要な手段を失った。
Wikileaksに対する米国などの政府の圧力は高まっているが、一方で同サイトのコンテンツを複製したミラーサイトが多数登場するなど支援の動きもある。「われわれを倒してみろ。(倒されれば)もっと強くなる」と同サイトはTwitterで述べている。
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