Nokia、最初で最後のMeeGo端末「N9」を発表
年内にMicrosoftのWindows Phone搭載端末を発売する予定のNokiaが、MeeGo搭載のスマートフォン「N9」を発表した。
フィンランドのNokiaは6月21日(現地時間)、モバイルOS「MeeGo」搭載の新端末「N9」を発表した。同社は今後、米MicrosoftのモバイルOS「Windows Phone」搭載端末を主力に据えると発表しており、N9が最初で最後の同社のMeeGo端末となる見込みだ。
MeeGoは、米Intelの「Moblin」とNokiaの「Maemo」を統合したオープンソースのLinuxベースのモバイルOS。NokiaはiPhoneやAndroid端末に対抗するスマートフォンのプラットフォームとしてMeeGo搭載端末の開発を続けてきたが、Microsoftとの提携により、今後はWindows Phone搭載端末を販売していく。最初のWindows Phone端末は年内に発売する計画だ。なお、IntelはNokiaがWindows Phoneに移行してもMeeGoを推進していくとしている。
N9は3.9インチ(解像度854×480ピクセル)のタッチスクリーン、800万画素のカメラを搭載し、プロセッサは米Texas Instrumentの1GHzのOMAP 3630。16Gバイトと64Gバイトの2モデルがあり、カラーは黒、青、赤の3色。ユニボディデザインで、表側にはいっさいボタンがない。
NFCチップも搭載しており、写真や名刺をNFC経由で交換できるという(モバイル決済機能を搭載するかどうかは不明)。アプリアイコン一覧、ソーシャルイベント一覧、起動中のアプリ画面一覧の3画面で構成されるホームスクリーンやWebkit 2ベースのオリジナルWebブラウザ、Nokia Mapsによるナビゲーションなどを搭載するユニークな端末になっている。
発売は年内の予定で、価格はまだ公表されていない。
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