Nokia、4000人を削減し、3000人のSymbian事業をAccentureに移管
iPhoneやAndroidの台頭によりスマートフォン市場で苦戦しているNokiaが、4000人の人員削減とSymbian事業の売却を発表した。
フィンランドのNokiaは4月27日(現地時間)、大規模なリストラを発表した。2012年末までに4000人の従業員を削減し、2011年末までに3000人が携わるSymbian事業をアイルランドに拠点を置くコンサルティング大手Accentureに移管する。
Symbian搭載端末で携帯電話市場を長く支配してきた同社は、米AppleのiPhoneや米GoogleのAndroidといったスマートフォンに押されて近年そのシェアを急速に落としている。
同社は2月に、主力携帯のプラットフォームをSymbianから米MicrosoftのWindows Phoneに移行すると発表した。Accentureに移管したSymbian部門は移管後、NokiaのWindows Phone製品に向けてモバイルアプリやサービスを提供していくという。
両社は1994年から提携関係にあり、2009年10月にはAccentureがNokiaのSymbianシステム向けサービス部門を買収している。
4000人の削減で対象となるのは、主にデンマーク、フィンランド、英国の従業員。スティーブン・エロップCEOは発表文で「従業員削減は厳しい現実だが、Nokiaの才能ある人々のために長期的な再雇用プログラムについて個別に検討していく」と語った。
同社が4月21日に発表した直近(1〜3月期)の決算は、売上高が前年同期比9%増の103億9900万ユーロ、純利益が1%減の3億4400万ユーロだった。同社によると、同四半期のスマートフォンの市場シェアは前期比5ポイント減の26%。従業員数は13万1717人だった。業績発表の際、リストラの予定も明らかにしていた。
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