Adobe、Appleの「Final Cut Pro」からのスイッチ促進プログラムを発表
Appleの「Final Cut Pro X」発売を受け、Adobeが競合製品からプロ用「Creative Suite」と「Premiere」への移行ユーザー向け価格半額キャンペーンをスタートした。
米Adobe Systemsは7月1日(現地時間)、競合製品ユーザーを対象に、製品価格を半額にする「スイッチ」プログラムを米国で発表した。米Appleが6月21日にプロ向けの動画編集ソフト「Final Cut Pro X」を発売したことを受けたものだ。
同プログラムでは、米Appleの「Final Cut Pro」あるいは米Avid Technologyの「Media Composer」(いずれもバージョンは問わない)を持っているユーザーが、Adobeの「Creative Suite CS5.5 Production Premium」あるいは「Premiere Pro CS5.5」を購入する場合、価格が半額になる。Creative Suite CS5.5 Production Premiumの価格は日本では26万1450円、Premiere Pro CS5.5は9万8175円。このプログラムは、9月30日まで継続する(なお、日本のAdobeサイトには現在プログラムの説明がなく、今後プログラムを実施するかどうかは未確認)。
Final Cut Pro Xの価格は3万5000円。後方互換性がなく、旧版にあった幾つかの高機能が削られていることから、Mac App Storeの同ソフトのページに「プロ向けの機能がなくなってしまった」といったレビューが投稿されるなど、一部のプロユーザーから不評を買っている。Adobeはプログラムの発表文で「動画編集のプロは、高性能でかつ既存のコンテンツを利用できるプロレベルのツールを求めている」と語っている。
関連記事
- Apple、動画編集ソフト「Final Cut Pro X」をMac App Storeで発売
- Adobe決算、増収増益だが予測は慎重
- Adobe、「Creative Suite 5.5」発表 メジャーアップデートを2年間隔に変更
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.