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広がるAppleの“App Store税”対策 ビデオ配信のVUDUもWebアプリを公開
Financial TimesやAmazonに続き、ビデオサービスのVUDUもiPadで利用できるWebアプリサービスを開始した。同社のiOSアプリは既にApp Storeから消えている。
米Walmart傘下のオンラインビデオサービスVUDUは8月9日(現地時間)、iPadでアプリをインストールせずに同社サービスを利用できるようにしたと発表した。米国のiPadユーザーはSafariで「www.vudu.com/movies/」にアクセスすることで映画をレンタル・購入できるようになった。同社は2008年から米AppleのApp Storeで無料のVUDUアプリを公開していたが、このアプリは既に削除されている。
発表文では触れられていないが、これはAppleによるApp Storeのルール改訂を受けた一連の企業の動きに連なるものとみられる。Appleが6月30日付でアプリストアのルールを変更したことで、サードパーティー企業がコンテンツを販売する場合、Appleに収益の30%を納めなければならないほか、自社サイトへのリンクを含めることもできなくなった。
これに対し、英Financial TimesがWebアプリベースの定期購読サービスを始めたほか、米AmazonもKindleのコンテンツを読める「Kindle Cloud Reader」を発表するなど、プラットフォームに依存しないコンテンツ販売方法に移行している。
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