Appleのアプリストア新ルールでKoboやWSJがアプリ内販売機能を削除
iOSアプリ内でのコンテンツ販売を禁止するAppleの新ルールに対応するため、Koboがアプリをアップデートし、販売リンクを削除した。Google BooksアプリがApp Storeから消えたのもこのルールの影響とみられている。
電子書籍事業を手掛けるカナダのKoboは7月23日(現地時間)、米Appleが新たに策定したiPhoneおよびiPadアプリに関する新たなルールにより、同社アプリ内での書籍販売ができなくなったと発表した。
同社は電子書籍ストアのKobo Storeを運営し、同ストアから購入した書籍を読むための電子書籍リーダー「Kobo eReader」と、端末で利用できるモバイルアプリをiPhone、iPadのほか、カナダのResearch In Motion(RIM)製BlackBerry、米GoogleのAndroid、米Hewlett-Packard(HP)のPalm向けに提供している。
同社の公式ブログによると、今回のルール改訂により、iPhoneおよびiPadアプリのユーザーは、コンテンツを検索・購入するためにSafariブラウザ経由でKobo.comにアクセスしなければならなくなった。米App StoreのKoboアプリは23日付でバージョン4.5.1にアップデートされており、このアップデートでの改訂項目として「アプリケーション内からKobo Storeを削除しました。Webサイトからは引き続き書籍を購入できます」という説明がある。なお、これまでアプリ内で購入したコンテンツはそのまま読むことができる。
Koboはユーザーに対し、この改訂について、Appleのフィードバックページに意見を書き込むよう呼び掛けている。
Appleは2月にApp Storeでの定期購読サービスのルールを改訂しており、アプリ内にコンテンツを購入するためのボタンや外部リンクを設置することを禁じた。
米Wall Street Journalも同日、iOSアプリ内でのコンテンツ販売を中止すると発表した(日本時間の25日現在、まだアプリはアップデートされていない)。また、Wall Street Journalによると、Google BooksのiOSアプリが24日の夜に削除されたという。
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