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MSゴールドパートナー、電話詐欺発覚で認定取り消し
ゴールドパートナーの地位を利用してMicrosoftの名をかたり、ウイルスを除去すると称してユーザーをだましていたとされる企業が認定を取り消された。
米Microsoft認定のゴールドパートナーだった企業が電話サポートを装ってユーザーからクレジットカード番号などを聞き出していたことが分かり、認定を取り消されたという。英Sophosが9月21日のブログで伝えた。
Sophosによると、“サポート詐欺”を行っていたのはインドのComantraという企業で、従業員がMicrosoftの名をかたって英国やオーストラリアのユーザーに電話をかけていたという。
この電話ではユーザーにコンピュータを操作させてウイルスに感染していると思い込ませ、駆除するためと称して技術者によるリモートアクセスを許可させていた。クレジットカード番号などをだまし取っていたとされる。ComantraはMicrosoft認定のゴールドパートナーだったことから、ユーザーに問い詰められるとその地位を利用して信用させていたという。
報道によれば、Microsoftは調査の結果、問題が確認されたとして同社との関係を解消し、ゴールド認定を取り消したことを明らかにしたという。
Sophosによれば、過去には高齢者が「大雨のせいでコンピュータがウイルスに感染した」と言われてだまされたケースもあったといい、技術サポートを名乗る不審な電話には、家族も含めて注意を怠ってはいけないと呼び掛けている。
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