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日本HP、KPIベースでITシステムを評価・改善できるCIO向けツールを発表
日本HPのHP IT Performance Suiteは、自社のITシステムを包括的に評価し、改善したいと考える経営者およびCIO層向けツールだという。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月29日、ITの運用だけでなく、その評価や改善を支援するソリューションとして「HP IT Performance Suite」を発表した。10月1日に出荷を開始する。価格は1ユーザー当たり100万円(初回購入時は10ユーザーから)となる。
このところ、パブリックとプライベートを組み合わせた「ハイブリッドクラウド」型でITシステムを構築したり、ユーザー端末としてPCだけでなくスマートフォンやタブレットを選択したりする企業が増え、企業のITシステムは複雑さを増している。同時に経営者やCIOには、社内外に分散するITシステムを包括的に評価し、活用することが求められているが、HP IT Performance Suiteを利用すればKPIに基づいた評価と、体系的な改善計画立案が可能になるという。
HP IT Performance Suiteは、従来からあるHPの運用管理ソフトウェア群に加え、KPIベースのITマネジメントツール「HP IT Executive Scorecard」とコンサルティングサービス(ストラテジック・アドバイザリ・サービス)を組み合わせたものとして提供される。日本HPは発表の中で「ベストプラクティスとして選択されたKPIがダッシュボード画面にグラフ表示されるため、ITエグゼクティブは瞬時にITの健全性を把握できる」としている。
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