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日本SGI、京大化学研究所から次期スパコンシステムを受注

京大化学研究所の「ゲノムネット」の次期基盤となるシステムに、「SGI UV 1000」などが採用された。

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 日本SGIは11月2日、京都大学化学研究所から新たにスーパーコンピュータシステムを受注したことを発表した。京大化学研究所のバイオインフォマティクスセンターが提供する「ゲノムネット」の次世代基盤として、2012年1月に稼働を始める予定。

 新システムは、化学計算サーバ、ゲノムネットの計算サーバおよびWebサーバ、開発サーバ、ファイルサーバ、化学データベースサーバの6つのサーバ群で構成され、ネットワークが現行の1Gbpsから10Gbpsに強化される。中核となる化学計算サーバとゲノムネット計算サーバには、Linuxで稼働する日本SGIの「SGI UV 1000」を採用。ゲノムネット計算サーバは2つのサブシステムで構成され、メモリが現行の2テラバイトからサブシステム当たり16テラバイトに、搭載コア数も512コアから同1024コアに増強される。ストレージ容量も現行の2倍の840テラバイトに強化される。

 ゲノムネットは、生命システム情報統合データベース「Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes」などのデータベースリソースや各種の計算ツールから構成される。現在は毎月20万人の利用があり、また、分子生物学関連データ量の増加や応用研究での本格的な利用が予想されるため、システムを更新することになった。

 日本SGIは、京大化学研究所のスーパーコンピュータシステムの構築および運用を20年近く手掛けており、次期システムは5世代目になるという。

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