2011年のクライアント仮想化市場、前年比30%増の2400億円規模に――IDC予測
IDC Japanによれば、2010〜2015年のクライアント仮想化ソリューション市場は年率29%で成長し、2015年には6700億円規模になるという。
IT調査会社のIDC Japanは11月7日、「国内クライアント仮想化市場規模予測」を発表した。2011年のクライアント仮想化ソリューション市場は、前年比30.1%増の2400億円規模になるという。また、2010〜2015年に年率29%で成長し、2015年には6700億円規模になると見込む。
同社によれば、2011年下半期からは事業継続/災害対策および在宅勤務などに対する企業のニーズの高まりを受け、法人向けクライアント環境における仮想化率が高まっていくという。これにより、2011年の法人向けクライアント端末における仮想化率は16.5%となり、2015年には38.4%まで上昇すると予測している。
また、クライアント仮想化ソフトウェアの2011年上半期の出荷ライセンス数は、前年同期比24%増の44万6000ライセンスだった。2011年通期では前年比25.7%増の92万8000ライセンスとなり、2015年には254万4800ライセンスになるという。特にデスクトップ仮想化ソフトウェア市場の2010〜2015年の年平均成長率は63.9%で推移し、2015年の出荷ライセンス数は114万4600ライセンスになると見込む。
シンクライアント専用端末の2011年上半期の出荷台数は、前年同期比16%増の9万9000台だった。2011年通期では前年比13.5%増の20万6000台となり、2012年通期では27万7000台、2015年には44万8000台になると予測している。
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