Microsoft、「Kinect for Windows」に最適化したKinectデバイスを発表
Xbox 360用Kinectセンサーより近距離にある物体を正確に読み取れるようにするなど、PCでの利用に向くようハードウェアとファームウェアに改良を加えた。
米Microsoftは11月22日(現地時間)、モーションコントローラー「Kinect」をWindows 7搭載PC向けに最適化したハードウェアを発表した。
同社は10月に、KinectをWindows 7で使えるようにするソフトウェア開発キット(SDK)「Kinect for Windows SDK」の商用アプリ版を2012年早々に公開すると発表した。新ハードウェアはこれに合わせて提供されるとみられる。
Microsoftによると、Kinect for Windowsのパイロットプログラムに参加する開発者から、本来はゲーム機「Xbox 360」用であるKinectのハードウェアをPC向けに最適化してほしいという多くのリクエストを受けているという。これに応え、新デバイスのファームウェアに50センチ程度という近い位置にある物体でも正確に読み取れる「Near Mode」などを追加したほか、ハードウェアとPCの接続の信頼性を高めるためにUSBケーブルを短くし、小さなドングルを付ける。
Microsoftはまた、Kinect for Windowsを使ったアプリケーション開発をサポートするプログラム「Kinect Accelerator」の立ち上げも発表した。同プログラムは、Microsoftが2008年に立ち上げた新興企業支援プログラム「BizSpark」で運営する。2012年1月25日までに応募したKinect関連アプリケーション開発企業から選出する10社に対し、2万ドルの出資ほか、さまざまなサポートを提供する。
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