ITサービス管理「Remedyforce」を日本市場に投入 BMCとsalesforce.com
BMCは、salesforce.comのプラットフォームサービス「Force.com」で開発されたITサービスマネジメント製品を日本市場で本格展開していく。
ITサービスマネジメント大手の米BMC Softwareは12月15日、米salesforce.comが提供するクラウド型プラットフォームサービス「Force.com」上で開発されたITサービスマネジメント製品「Remedyforce」を日本語に対応したと発表した。BMCおよびsalesforce.comの直接販売、認定パートナーを通じた販売によって日本市場に展開していく。
BMCの会長兼CEOであるボブ・ビーチャム氏は「salesforce.comとタッグを組むことによって、何千もの日本企業にアプローチできるようになる」と新たなクラウドサービスの提供ついて自信を見せた。Remedyforceはsalesforce.comが提供する唯一のISV(独立系ソフトウェア会社)製品であることも、市場拡大を後押しする。
Remedyforceは、変更管理やセルフサービス機能、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)準拠のインシデント管理などさまざまな機能を持つITヘルプデスクシステム。BMCが元々提供していたオンプレミス版に対し、クラウド版という位置付けになる。2010年末に発表され、既に米国市場では販売している。現時点での導入企業数は3ケタを超えたとしている。
オンプレミス版では、ユーザーは主に大規模企業だったが、スモールスタートで迅速に導入でき、従量課金制というクラウドの強みによって、中堅・中小企業への販路も拡大したという。
「Remedyforceは、米国では、小さな企業から米国政府まで幅広く導入されている。規模にかかわらずあらゆる組織をカバーできるのが、同製品の最大の特徴といえよう。これは日本市場でも同様で、IT部門を持つすべての企業がターゲット顧客なのだ」(ビーチャム氏)
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