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2012年のITサービス市場、4年ぶりのプラス成長に――IDC予測
過去3年間にわたって先送りされてきた基幹システムの更新などが進み、2012年のITサービス市場は4年ぶりのプラス成長になるとIDC Japanが予測。
IT調査会社のIDC Japanは2月14日、国内ITサービス市場予測を発表した。2012年の同市場は前年比1.9%増と4年ぶりにプラス成長を回復し、市場規模は4兆9200億円になると見込む。また、2011〜2016年の同市場は年率1.8%で成長し、2016年には5兆2800億円規模になるとみる。
2011年の同市場規模は前年比2.2%減の4兆8300億円と、3年連続のマイナス成長を記録。リーマンショックに端を発する世界的な景気の冷え込みや東日本大震災の影響に加え、ITインフラの仮想化・クラウド化の進展がIT投資額の縮小化を促したとしている。
2012年の同市場は、過去3年間にわたって先送りされてきた基幹システムの更新をはじめとする投資案件の再開などにより、プラス成長になるとみる。ただし成長率は、国内経済の低成長見通しや企業ITサービス支出の海外シフト、クラウドの利用拡大などにより、2013年以降も1〜2%程度にとどまると予測している。
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