Google、クラウド型コンテンツサービス「Google Play」を開始:さようなら「Android Market」
Appleの新型iPad発表前日に、GoogleがiTunes+iCloudのようなコンテンツサービス「Google Play」をスタートした。
米Googleは3月6日(現地時間)、クラウドベースのコンテンツサービス「Google Play」を発表した。モバイルアプリストアの「Android Market」、米国でのみ提供している音楽サービス「Google Music」、一部の地域で提供している電子書籍ストア「eBookstore」がGoogle Playに統合された。日本では、スタート時点ではAndroidアプリと映画コンテンツのみが提供される。
ユーザーがGoogle Playで購入したコンテンツはクラウド上に保存され、同じGoogleアカウントでログインしているAndroid搭載スマートフォン、タブレット、PCのWebブラウザで共有できる。例えばスマートフォンで途中まで読んだ書籍や視聴した映画を、タブレットで再開するといったことが同期せずに可能だ。こうした機能は、米AppleがiCloudとiTunesで実現している。
日本でも利用できる映画のレンタルでは、レンタルした映画が全端末のマイムービーライブラリに自動的に追加される。端末では、「Google Playムービー」アプリをインストールすることで、オフラインでも映画を視聴できる。レンタルした映画は、デスクトップではYouTubeでも視聴できる。
なお、Android Marketの機能は基本的にはこれまでと変わらず、名称が「Google Play Store」に変更されるだけのようだ。Webブラウザでmarket.android.comに行こうとすると、play.google.comにリダイレクトされる。
Android OSのバージョン2.2以上を搭載する端末では、近日中にAndroid Marketアプリが無線経由(OTA:Over The Air)でアップデートされる。Google PlayはAndroid Marketと同じインフラで構築されているため、アップデートに際してはアプリ開発者もユーザーも何もする必要はないという。
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