Googleのブリン氏がGoogle+で釈明 「AppleとFacebookが脅威とは言っていない」
Guardianのインタビューで「Facebookがネットを支配していたらGoogleは立ち上げられなかった」と語ったことが二次報道で一人歩きしているとして、サーゲイ・ブリン氏が自身のGoogle+で釈明した。
米Googleの共同創業者であるサーゲイ・ブリン氏が4月18日(現地時間)、15日に英Guardianに掲載された同氏のインタビュー記事が二次報道で歪曲されているとして、自身のGoogle+で釈明した。
Guardianのインタビュー記事は1000ワードに上る長いもので、ブリン氏は自分の生い立ちやインターネットの自由について語った。その中でブリン氏は「非常に強い力が世界中の全方位からオープンなインターネットに反対しており、私はここ最近より懸念を強めている」と語った。
その“強い力”の1つとしてネットを検閲する中国やサウジアラビアなどの政府を挙げたが、それと同時に「プロプライエタリなプラットフォームでユーザーのアクセスをコントロールする米Facebookや米Appleの台頭に警鐘を鳴らした」とGuardian。「もしFacebookが既にインターネットを支配していたら、ラリー・ペイジ氏がGoogleを立ち上げることはできなかったとブリン氏は語った」とも。
二次報道ではこの部分が強調され、話題になっていた。
ブリン氏はGoogle+の投稿で、AppleとFacebookに言及したのはデジタルエコシステムについての話題の中でのことで、両社のエコシステムはWeb自体のようにはオープンではないとは語ったが、両社を政府と同等のインターネットの脅威だとは考えてはいないと説明する。
「それだけでなく、私はAppleとFacebookに大いに敬服している。実際、この投稿もここ7年間使っているAppleのiMacとApple製キーボードを使って書いている。Facebookは“アラブの春”を導いた重要なツールとなった」とブリン氏は語った。
関連記事
- Google共同創業者、株式分割について説明――「大規模買収はしない」
- Google、電脳メガネプロジェクト「Project Glass」を発表(動画あり)
- 自動運転カーレースや2ボタンキーボード:Googleのエイプリルフールは今年も盛りだくさん
- Googleのサーゲイ・ブリン氏夫妻、Wikimediaに50万ドル寄付
- <オルタナティブ・ブログ>Google Doodle誕生秘話――サーゲイ・ブリンのこだわり
- Google、ラリー・ペイジ氏のCEO就任を発表――シュミット氏は会長職にとどまる
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.