Google、ラリー・ペイジ氏のCEO就任を発表――シュミット氏は会長職にとどまる
過去最高の四半期決算を発表したGoogleが、ラリー・ペイジ氏のCEO就任も発表した。シュミット氏、ペイジ氏、ブリン氏の3頭体制での役割をより明確にするためと説明している。
米Googleは1月20日(現地時間)、現会長兼CEOのエリック・シュミット氏がCEO職を現製品部門担当社長で同社共同創業者のラリー・ペイジ氏に譲ると発表した。ペイジ氏は4月4日にCEOに就任する。シュミット氏は会長として、今後も経営に関わっていく。もう1人の共同創業者で現技術部門担当社長のサーゲイ・ブリン氏は現職にとどまる。
シュミット氏は公式ブログで「2001年にGoogle入りしたころには世界がこれほど速く変化するとは思っていなかった。検索サービスは人々の生活を変え、ディスプレイ広告、Android、YouTube、Chromeなどのわれわれの新興ビジネスには勢いが付いている。今日発表した業績を見ても分かる通り、われわれの未来は明るい」と同社の好調ぶりを紹介し、「だが、Googleが成長するにつれ、経営は複雑になってきている。そこで、ラリー、サーゲイと私で経営構造の簡易化と意思決定の迅速化について長い時間話し合った結果、経営体制の変更を決定した」と説明している。
この10年間、シュミット氏と2人の創業者は意思決定に同等に関わってきたが、3人の役割を明確にし、責任の所在をはっきりさせることで合意したという。
ペイジ氏は現在、製品開発と技術戦略に従事しているが、4月4日からはCEOとしてGoogleの経営を担当する。ブリン氏は“共同創業者”という肩書きで、新製品などの戦略的プロジェクトを担当する。シュミット氏は会長として、パートナー企業との契約や政府対応といった幅広い業務に携わりつつ、ペイジ氏とブリン氏にアドバイスしていく。
Googleは1998年9月にペイジ氏とブリン氏の2人が設立した。ペイジ氏はシュミット氏をCEOとして迎えるまで、CEOを務めていた。
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Googleのラリー・ペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏がそれぞれ約500万株を売却する。議決権が48%になるが、エリック・シュミット氏の持ち分を加えれば過半は維持する。
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