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Google決算は2期連続の過去最高――ラリー・ペイジ氏のCEO就任も発表

Googleの10〜12月期決算はディスプレイ広告とモバイル広告が特に好調で前期に続いて過去最高を更新した。同社はまた、会長兼CEOのエリック・シュミット氏が共同創業者のラリー・ペイジ氏にCEO職を譲ると発表した。

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 米Googleが1月20日(現地時間)に発表した第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高、純利益ともに予想を大きく上回り、過去最高となった。ディスプレイ広告およびモバイル広告が好調だったという。売上高は前年同期より26%増えて84億4000万ドル、純利益は29%増の25億4300万ドル(1株当たり7ドル81セント)となった。特殊要因を除いた非GAAPベースの1株利益(8ドル75セント)はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(8ドル6セント)を上回った。これを受け、同社の株価は時間外取引で一時4%上昇した。

 同社はまた、現会長兼CEOのエリック・シュミット氏がCEO職を共同創業者で製品部門担当社長のラリー・ペイジ氏に譲る計画を発表した。ペイジ氏は4月4日にCEOに就任する。シュミット氏は引き続き会長として同社にとどまって広範な戦略に取り組む。共同創業者のサーゲイ・ブリン氏は共同創業者という肩書きのまま、新製品開発などの戦略的プロジェクトへの注力を続ける。

 Google直営サイトを通じた収入は前年同期比28%増の56億7000万ドルで売上高の67%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は22%増の25億ドルで全体の30%を占めた。クラウドサービスのGoogle AppsやモバイルOSのAndroidなどを含む、その他の事業による収入は31%増の2億7300万ドルだった。

 ペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比で18%増だった。クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比5%増だった。トラフィック獲得経費(TAC)は20億7000万ドルで、広告収入に占める割合は25%となり、前年同期より2ポイント減った。同四半期末時点の正社員数は世界で2万4400人で、前四半期末時点から1069人増加した。

 2010年通年では、売上高は前年比24%増の293億ドル、純利益は30%増の85億500万ドル(1株当たり26.31ドル)だった。

 シュミットCEOは「われわれの力強い業績は、ユーザーと広告主双方に貢献する急成長中のデジタル経済と継続的な製品改革の成果だ。特に、ディスプレイ広告やモバイル広告などの新しい事業が好調だった」と語った。また、CEOを退くことについては「われわれは長い間、最良の経営構造の簡易化と意思決定の迅速化について話し合ってきた。各人の役割を明確にすることで、当社トップの責務と説明責任を明確にすることができる。ラリーは指導力を発揮するだろうし、私は今後もラリーとサーゲイと協力していくことを楽しみにしている」とコメントした。

 ペイジ氏は「エリックはすばらしい指導者であり、私は彼から多くを学んできた。彼のアドバイスは私がCEOになった後も貴重なものになる。Googleには大きな可能性があり、われわれはまだスタート地点に着いたばかりだ」と語った。

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