ソフトウェア開発などを手掛けるコンピューター・ビジネスは4月19日、北海道旭川市で初めてとなるデータセンター事業を開始した。クラウドコンピューティングサービスやデータバックアップサービスなどを提供していく。
新たなデータセンターは、すべてのラックに免震装置を配置し、48時間稼働の発電機や大型無停電装置(UPS)を冗長設備にて用意する。セキュリティ対策については、カードリーダー、生体認証、監視カメラを設置するほか、窒素ガスによる消火設備を備える。また、データセンター内の熱を効率良く放出するために、空調設備からの冷気を導入する通路(コールドアイル)とサーバなどからの発熱を排出する通路(ホットアイル)を分離する。データセンターの構築は日本IBMが支援した。
旭川市は、大地震の発生率が低く、台風や強風による交通障害が少ないことが特徴。データセンターの設置場所は、標高111メートルで海岸から離れているため、外気空調利用による塩害や津波、高潮による水害の心配はないとしている。
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