富士通と富士通九州システムズは4月20日、主に製造業向けに製品不具合や作業ミス、事故の未然防止を支援するソフトウェア「Riskmining Navigator」を販売開始した。
同製品は、過去に現場で発生した製造・設計トラブルのレポートを分析し、膨大なデータの中からトラブル発生パターンを可視化することで、製品開発における効果的な対策の立案や定量的なリスク分析、予測、シミュレーションなどを行う。これまでは、非定型情報であるテキストで書かれたトラブルの詳細内容を分析する際には、1つ1つ人手でつぶさに内容を把握する必要があった。今回、キーワードや文書の関係を抽出し、ネットワーク図として可視化することにより、大量のトラブルレポートのテキスト記述内容の概要、特徴、関係性を直感的に把握できるようになった。
同製品では、富士通研究所が開発した、大量のトラブルレポートの記述内容をネットワーク図として可視化する「ビジュアルテキストマイニング技術」と、トラブルレポートのテキスト記述部からトラブル発生モデルを自動構築する「リスクシナリオ分析技術」を活用している。
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