Amazon決算、「Kindle Fire」が好調で増収減益
Amazon.comの1〜3月期決算は、売り上げが34%増、純利益は35%減となった。戦略的な価格の「Kindle Fire」が前期に続いて同社のベストセラーだった。
米Amazon.comが4月26日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月)決算は、売上高が前年同期比34%増の131億8500万ドルと伸びたが、純利益は同35%減の1億3000万ドル(1株当たり28セント)だった。営業利益は40%減の1億9200万ドル。純利益には戦略的な価格で発売した「Kindle Fire」の製造コストや流通コスト、人材採用などが影響したが、前期よりは復調し、アナリスト予測の1株当たり7セントを大きく上回った。売上高もアナリスト予測の129億ドルを上回った。
ジェフ・ベゾスCEOは、Kindle Storeで独占的に販売する電子書籍が13万冊以上になり、ベストセラー書籍100冊中の16冊がこうした電子書籍でのみ購入できるタイトルだと語った。
Kindle Fireが前期に続いてAmazon.comで最も売れた製品となった。第1四半期中、Amazon.comの販売ランキングトップ10のうち9製品が、Kindle、Kindle向け電子書籍、映画、音楽、アプリなどのデジタル製品だった。
売上高を地域別でみると、北米地域の売上高が36%増の74億3000万ドル、欧米や日本などの米国外での売上高は31%増の57億6000万ドルだった。
事業別の売上高は、メディア部門が19%増の47億1000万ドル、電化製品および雑貨部門が43%増の79億7000万ドルだった。Amazon Web Services(AWS)を含むその他の部門は61%増の5億ドルだった。
今後の見通しについては、第2四半期の売上高を前年同期比20〜34%増の119億〜133億ドルとみている。また、営業利益(損失)を、229%減〜80%減の2億6000万ドルの赤字から4000万ドルの赤字と予測した。
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