「Facebookの人質開放を待っている」とGoogleのラリー・ペイジCEO
ペイジCEOはインタビュー番組で、Facebookが検索市場における脅威であることを認め、FacebookがGoogleとのユーザーデータ相互互換を受け入れるのを待っていると語った。
米Facebookがユーザーデータを囲い込んでいることは大変残念だ――。米Googleのラリー・ペイジCEOは5月21日(現地時間)、米国の人気インタビュー番組「チャーリ・ローズ・ショウ」に出演し、FacebookやAndroidについて語った。
ローズ氏にFacebookは検索市場での脅威だと思うかと聞かれたペイジ氏は、「それについては、ソーシャルメディアと同様に真剣に受け止めている。残念なことにFacebookは自社のデータを閉じこめており、データ検索事業を営むわれわれにとって、これは非常に残念なことだ」と語った。Googleは以前から、GoogleはユーザーがGoogleアカウントの連絡先データをFacebookにインポートできるようにしているのに、Facebookがその逆をできないようにしていることを批判している。
「われわれは、Facebookがデータを開放するのをまだ待っている。私はユーザーデータを人質にしたくないし、ユーザーが自分のデータを自由にできるようにすることは、健全な市場競争に必要なことだと思う」(ペイジ氏)
この他、米Motorola Mobilityの買収の目的については、携帯電話を発明した同社の特許ポートフォリオでAndroidのエコシステムを守ることができるし、ハードウェアメーカーとしても素晴らしいと語った。OracleとのAndroidをめぐる特許訴訟については、「われわれは間違っていない」と語った。
約40分のインタビューは、Charlie Roseのページで視聴できる。
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