IT調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)は6月5日、人材管理製品などの市場動向に関する調査結果を発表した。
同調査は、人事管理、人材管理、就業管理、LSP(Labor Scheduling Program:就労者スケジューリングプログラム)、および給与アウトソーシング製品を提供する国内43社のベンダーを対象に実施。これによると、人材管理市場における2010年度の出荷金額は7億7000万円で、前年度比55.6%増と大幅な伸びとなった。グローバル規模での人材管理需要の高まりにより、2011年度も同48.1%増を予測する。
企業別に見ると、カシオヒューマンシステムズが前年に続き2011年度もトップとなり、出荷金額は前年度比75%増だった。2位はサイエンティア、3位シルクロードテクノロジーで、ともにSaaS型サービスへの注力がユーザー拡大につながったという。
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