米Yahoo!、Googleのマリッサ・メイヤー氏をCEOに指名
Google創業直後から13年間、同社の検索や地図サービスに携わってきたマリッサ・メイヤー氏が米Yahoo!の社長兼CEOに就任する。
米Yahoo!は7月16日(現地時間)、米Googleで地域情報と地図担当の副社長を務めるマリッサ・メイヤー氏(37)を社長兼CEO、取締役に指名したと発表した。同氏は17日に就任する。
メイヤー氏はスタンフォード大学でコンピュータ科学の理学修士号を取得後、スイスUBS銀行の研究所、研究機関のSRI Internationalを経て創業直後の1999年に20人目の社員としてGoogle入りした同社のベテラン。サービスのユーザーインタフェースやデザインの決定に大きな力を持ち、前職の検索製品およびユーザーエクスペリエンス担当副社長としては、Google検索の他、iGoogle、Google News、Gmailなどのサービスのルック&フィールの決定にかかわった。現職では、Google Maps、Google Earth、Zagatなどの地域情報サービスに携わっている。
メイヤー氏は発表文で「7億人以上のユーザーにネットサービスを提供するYahoo!を率いることができて光栄だ。やるべきことはたくさんあり、着手するのが待ちきれない」と語った。
Yahoo!はGoogleや米Microsoftに主力の検索市場のシェアを奪われ、2008年ごろから経営が悪化している。2008年にジェリー・ヤン氏がCEOを退任した後、2009年にキャロル・バーツ氏がCEOに就任。バーツ氏は2011年9月に解任され、2012年1月にCEOに就任したスコット・トンプソン氏は学歴詐称問題で5月に退任し、グローバルメディア担当上級副社長のロス・レビンソン氏が暫定CEOに就任し、正式CEOを探していた。
CEO候補には、レビンソン氏の他、米News Corp.のジョナサン・ミラー氏と米Huluのジェイソン・カイラーCEOの名も挙がっていたという。
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