米Yahoo!は11月17日、共同創設者ジェリー・ヤン氏(40)がCEOの座を退くと発表、後任探しを始めたことも明らかにした。
ヤン氏は新CEOが任命され次第、以前の役職「Chief Yahoo!」に戻る。同社は取締役としてもとどまる。
ヤン氏は2007年6月にCEOに就任、オープンプラットフォーム戦略「Y! OS」などによる立て直しに取り組んできた。
1月末にMicrosoftがYahoo!の買収を申し出たときには一貫してこれを拒否し、買収を避けるためにライバルのGoogleとの提携に踏み切った。だが独占禁止当局などの懸念を受けて、両社は提携を解消。Yahoo!の株価は、ヤン氏がCEOに就任した当時27〜29ドルだったが、現在は12ドル程度まで下落している。一部の株主は、ヤン氏がMicrosoftの買収案に応じなかったことを批判している。
「Yahoo!に新しいオープンな道筋を付けたことで、CEOの座を新たなリーダーに譲るのにふさわしい時期になった。わたしは今後もグローバル戦略に注力し、Yahoo!がポテンシャルをフルに発揮できるよう手を尽くす」とヤン氏は述べている。
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