クラウドマシン「Exalogic」のためのソフトウェア最新版 日本オラクル
新たなソフトウェアコンポーネント「Oracle Exalogic Elastic Cloud Software 2.0」を日本オラクルが発表した。
日本オラクルは7月31日、クラウド構築専用マシン「Oracle Exalogic Elastic Cloud」のハードウェア性能を向上し、ミドルウェアを高速処理する新たなソフトウェアコンポーネント「Oracle Exalogic Elastic Cloud Software 2.0」を発表した。これを活用することで、企業は業務アプリケーションの仮想化やサーバ集約をより効率化できるという。
新製品では、Exalogicのすべてのシステムコンポーネントを集約し、高速に内部接続するInfiniBandと関連ソフトウェアを最適化する「Oracle Exabus」を提供するほか、仮想化ソフトウェア「Oracle VM 3.0 for Exalogic」やアプリケーションからディスクまでを統合管理する「Oracle Enterprise Manager 12c」、大量のアプリケーショントラフィックをセキュアに管理、ルーティングする「Oracle Traffic Director」などを実装する。また最新版では、アプリケーションサーバ「Oracle WebLogic Server」、インメモリデータグリッド製品「Oracle Coherence」、オンライントランザクション処理を実現するミドルウェア「Tuxedo」といったコンポーネントがExabusに対応する。
Exabusによって最適なネットワーク仮想化を構築し、従来と比べて4倍のスループット(単位時間あたりの処理能力)、6倍の低レイテンシー(データ処理の待ち時間)を実現するという。
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