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サムスン、ディスプレイ一体型シンクライアント2機種を発売 画面転送を高速化
サムスン電子ジャパンが、VMware View環境専用のディスプレイ一体型シンクライアント端末2機種を発売する。
サムスン電子ジャパンは11月5日、VMware View環境専用のディスプレイ一体型シンクライアント端末「NC191」「NC241」を発表した。
新製品は、端末側にOSを搭載せず、仮想クライアント環境との接続に特化した「ゼロクライアント」端末。画面転送プロトコルとしてVMware PCoIPを採用し、米Teradiciの最新チップ「Tera2321」(Tera2)で処理することで、Tera1を搭載した従来製品(NC190/NS240)と比べて画面転送スピードを約5倍に高速化したという。
「PCからゼロクライアントへの移行を考える顧客にとって、これまで“パフォーマンスの低下”が懸念だった」と同社の宮田隆マーケティングセット事業チーム ディスプレイ営業グループ 部長は説明する。新製品は、PCoIPの処理に特化したTeradiciの最新チップの採用で「PC並みの描画パフォーマンスを実現した」という。
NC191は19インチ(1280×1024ドット)、NC241は24インチ(1920×1080ドット)のディスプレイを備える。端末側にOSやアプリケーション、ストレージなどを搭載しないため、サーバ側から端末の設定や運用管理、セキュリティ対策などを一元管理できるメリットもあるという。さらに今回、LANやUSB経由で端末のスリープを解除する「Wake on LAN」や「Wake on USB」機能も搭載した。
価格はオープン。2013年1月上旬から順次出荷を開始する。
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